阪神・淡路大震災の犠牲者らの名前を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)に14日、4人の銘板が加わった。来年1月17日で発生から25年。遺族らは亡き家族の名前の前で面影をしのんだ。
モニュメントは神戸市が震災から5年の2000年に、同市中央区の東遊園地に建設。震災の犠牲者や被災後に亡くなった人、復興に寄与した人らを悼み、その名前が刻まれている。今回の4人を含め、総数は5016人になった。
奈良県橿原市から妻子と訪れた今村憲司さん(76)は、弟の幸司さん(当時44)の名前が書かれた銘板を新たに貼り付けた。「苦しかっただろう。ここで安らかに眠ってほしい」
幸司さんは震災当時、兵庫県芦屋市の実家で両親と暮らしていた。絵を描くのが好きで、印刷会社を数年前に辞めて画業に専念。油絵が売れ始めた矢先、震災に遭った。
「真面目で堅物という感じの弟…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル